イギリスの田舎で奮闘日記

憧れだった海外生活をするも居住区はド田舎⁉都会育ちの日本人がイギリスの田舎で奮闘する様をお届けします。

イギリス人の紅茶愛|紅茶が冷めたら、どうする?

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こんにちは。

国際結婚し、イギリスの田舎で生活をしているユンです。

 

イギリスの代表的な飲み物といえば、「紅茶」ですよね。

 

一日に何度もティーブレイクをとること、他国から「君たちは知らないと思うけど、世界にはコーヒーという飲み物があるんだよw」とイジられるほどの紅茶好きとして知られています(紅茶以外の飲み物をあまり飲まないことから)。

 

そんな紅茶ですが、どれくらいイギリス人から愛されているかというと、

 

誤ったやり方で紅茶を提供しようものなら一生の恨みを買われ、事あるごとにネチネチと引っ張り出してはネタにされるくらい

 

愛されていますw

 

これは実際に私がやらかしてしまった話なのですが…。

 

イギリスに来て起こしてしまった一生の不覚、もうネタにされる前にここで晒そうと思いますw

 

発端は、夫婦で紅茶を飲もうと用意をしたものの、すっかり飲むのを忘れて冷めてしまったことから。

 

イギリス人の夫が「冷たくなっちゃった」と言うので、「じゃあ、温かいものに代えましょう」と私が代わりを用意することを提案。

 

マグカップを受け取りキッチンへ向かい、「捨てるのも勿体ないな」と思ったので、カップを2つ電子レンジで温め直すことにしました。

 

1分もせず、熱々の紅茶が再び出来上がり。

 

お湯の沸かし直しや、ポットの準備等紅茶を飲むまでの工程が省かれるため、手間も時間も節約になり、私としては満足です。

 

リビングに戻り、夫にカップを差し出しました。

 

「ありがとう」と喜ぶ夫。

 

しかし、すぐに顔をしかめます。

 

夫「…早くないですか?」

私「電子レンジ使ったからね」

夫「What!?!?(は!?!?!)」

 

そして始まる夫の発狂。

 

「Jesus!!!(まじで!!!)」「Noooo...(まさか…)」「Are you serious?(ちょ、嘘でしょ?)」

 

といった、驚きと戸惑いと信じられないといったショッキング状態で様々な言葉が早口に飛び出しました。

 

実際は上記以外にも色々と言っていたのですが、日本語を聞き続けて30年、日本語以外は雑音扱いの私の耳では、聞き取れませんでした、すみません(海外生活してるのに…いつになったら慣れるのだろう…)。

 

夫の言い分としては、

 

  • 冷めた紅茶はもともと水、捨てることを勿体ないと思わない
  • 電子レンジを使って温め直す発想がなく、とにかくショック
  • 愛する紅茶への冒涜(紅茶とはお湯を沸かし、茶葉を~の工程を踏むもの)

 

という、主張。

 

私「(紅茶を電子レンジで温め直しても)味は変わらないという記事がネットにありますし、実際飲んで劣っているとは思いませんけど」

 

と、味は変わってないから大丈夫とフォローするも、問題はそこじゃないんだと言わんばかりの顔。

 

確かに、上記の主張を覆す反論ではなかったですね(反省)。

 

しかし、温厚な夫は「でも、ありがとう」と言って飲んでいました(渋々でしたが…)。

 

…なんか、ごめんねw

 

しかし、やはりショックが大きかったのか、イギリス人には刺さるネタだったのか?

 

彼の家族が大集合した際に、夫は再びこの話を持ち出しました。

 

夫「紅茶が冷めたら、どうする?」

夫の家族「捨てて、新しいのを淹れ直すでしょ」

夫「彼女は電子レンジを使ったんだ!」

夫の家族「嘘だろ、ユン!!!」

 

大ブーイング、大ブーイング、もうビックリするくらいの猛批判を受けました。

 

しかも、私の夫4人兄弟なんですよね。

 

つまり、両親も含めて6人のネイティブから英語で一斉に責め立てられたわけです。

 

恐怖、もう、私がか弱い精神の持ち主だったらトラウマですよ。

 

彼らの主張も夫と同じ、味の問題よりも、とにかくショックというものでした。

 

この気持を理解しようと努めてたどり着いた結論は、

 

「外国で見る日本の緑茶に、砂糖が入っていてショック」

 

まあ、確かにこれは怒るかもしれないなと思いました。

 

本当に、イギリスの皆さん、すみませんでした。。

 

*ちなみに、「紅茶が冷めたら、どうする?」のネタ振りは事件後も健在で、友だちとの会話中、順番待ちなどの暇を持て余している時に知らない近くの人と、ご近所さん、などなど、あらゆる場面で繰り広げられています。批判されない日はありません。皆さんも、イギリス人と紅茶について話す時はお気をつけて…。